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小児の便秘症 / こどもの便秘症に使える薬まとめ!

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小児の便秘症 / こどもの便秘症に使える薬まとめ!

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小児 便秘症まとめ② ~診断・治療~

こんにちは!tamakiです!

こちらは子育て支援・研修医向け双方に役立つコンテンツとなります。

第1章をご覧になられていない方は↓コチラ

小児の便秘症 第2章 いってみましょう!

第二章 ~便秘症の定義と治療~

便秘症の定義・診断
便秘症の治療
(薬物療法まとめ → )

 


便秘症の定義・診断

便秘の定義とはなんでしょうか。こちらは"小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン"にこのように記載されてあります。

定義

Q 便秘とはどのような状態か?
→ 便が滞った,または便がでにくい状態である。

Q 便秘症とはどのような場合か?
→ 「便秘」による(身体)症状が表れ、診療や治療を必要とする場合である

なるほど・・・わかりやすいというか、ザックリとしているというか、「まぁ、そうだろうな」という感じですね笑

診断基準は下記のようになります。

診断基準

少しわかりにくいので、家庭でわかる症状と医師が判断できることに分けて僕なりに少し要約してみました!

<家庭で判断できること>
便の回数が週に2回以下である
トイレを覚えた後に、トイレに間に合わないことがある
うんちをする時に痛みを伴う
トイレが詰まるくらい大きな便が出ることがある

 

<医師が判断できること>
直腸に便が溜まっている

 

基本的には自宅の様子がどうだったかが重要になってくるので"問診"が最も重要であり、問診だけで便秘とわかることがほとんどです。

ですから、便秘症として病院を受診する際には"受診する2~3週間前の排便の日記"をつけて持ってきてもらえると良いでしょう。

また便秘の診断の有用な検査には下記のようなものがあります。

腹部単純Xp (お腹のレントゲン)
腹部エコー (お腹の超音波検査)

だいたい上記の検査でわかりますが、それでも原因がわからないときは、さらなる精密な検査として、MRIや直腸肛門内圧検査、直腸粘膜生検などがあります。

あとは医師側としてはお腹を触った時の張り具合や、便塊が触れるということも大事な指標になりますが、こちらは経験が重要になってきますね。


便秘症の治療

さて、いよいよ治療についてです。

まず治療のゴールを明確にしましょう。

治療のゴール

"正常な排便パターン"に戻す

 

正常の排便とは?↓コチラ

治療は主に下記の2通りにわけて調整します。

便塊除去法(まずは今溜まっている便を出す)
維持療法(日々出るようにする)

直腸に溜まっている便をまずは取り出してあげます。

方法としては手で手前の便を掻き出してあげる摘便する、オリーブ油を注入して腸の壁についてる便を剥がれやすくしてあげる、グリセリン浣腸を行うなどの方法があります。

次に維持療法として、生活習慣・排便習慣の改善、食事療法、薬物療法などを行っていきます。

ここでは薬物療法についてまとめていこうと思います。


薬物療法

まずは小児で良く用いられる薬を表にまとめました!

それぞれの薬剤の特徴についてこの後、解説しますが大事なことがあるので先に言っておきます。

便秘薬が癖になることはないので、安心して十分量をしっかりと使ってあげましょう!

浸透圧性下剤

軽症の便秘症や赤ちゃんの便秘症のときに有効です。

便に水分をよびこんで柔らかくして、さらに嵩(かさ)を増すことで便を出しやすくします。

効果は穏やかで、効き方には個人差があるため、個人で量を調整します。

糖類下剤のマルツエキスやモニラックは甘くて飲みやすいですが甘すぎるという意見もあります笑

作用が弱く、赤ちゃんの便秘に一番最初に使われることが多いです!

塩類下剤で有名なマグミットなどの酸化マグネシウム系のお薬は、効果が確実で、安全性が高く、量の調整も簡単で、習慣とならないので、幼児や学童で一番使われる薬です!赤ちゃんでも糖類下剤が効かないときは使うこともあります。

ただし、大量の牛乳と飲むと腎臓でカルシウムの再吸収を高めてしまい、高カルシウム血症になってしまうため、牛乳と飲まないようにしましょう!

刺激性下剤

小児に良く使われるラキソベロンは、胃や小腸に直接作用しないで、大腸の腸内細菌叢に分解されてから効果を発揮します。(つまり大腸にのみ効きます!)

腸の蠕動(動き)を亢進して、水分の吸収を抑制し、便を出しやすくします。

腸の動きを活発にするため、お腹が痛くなることがあります。

飲むとだいたい7-12時間くらいで便意がでてきます

センノシドは年長児や大人に使用されるお薬です。センナという植物由来のお薬で、作用はほとんどラキソベロンと一緒で、飲むとだいたい8-10時間程度で効果が現れます。

座薬

テレミン座薬は直腸内で溶けて、刺激効果を発揮して排便を促します。

小児科ではだいたい2mgのものが処方されますが、 1歳以上で、便秘がかなり強い子であれば10mgを使用します。

レシカルボン座薬も使い方はテレミン座薬と同じで、直腸内で溶けて炭酸ガスを発生して直腸を刺激して排便を促します。

浣腸薬

グリセリン浣腸とは油で、人肌に温めて使用します。

直腸に注入すると腸管の粘膜面から水分を奪うことで、粘膜面を刺激して排便を促します。

市販薬で10mLが売られていますが、便秘症が強い子はこれでは足りないこともあり、1歳頃からは30mLは必要でしょう。

溜まっているものを出すものなので、溜まっていないものは出せません。使用して全く反応がなければ直腸に便が溜まっていないということなので、短い期間で繰り返して使うのではなく時間を空けて使用しましょう。

 


第二章は以上です。

次回、第三章では年齢別の便秘の症状と治療について解説していきます。

では、また:)