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小児のけいれん / “けいれん”と”てんかん”の違いは?

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小児のけいれん /  “けいれん”と”てんかん”の違いは?

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小児 けいれん・てんかん まとめ① ~定義・病態生理~

こんにちは! tamakiです:)

さて、今回は小児けいれん・てんかんについてのまとめ第一弾です!

“けいれん”と”てんかん”の違いがわからず ごっちゃになっている方が多いと思いますので、ここで知識を生理していきましょう!

では参りましょう!

第一章 ~定義・病態生理~

“けいれん”と”てんかん”の違い
小児によく診られる”けいれん”
・ けいれん重責とけいれん群発の違い
小児によく診られる”てんかん”
・ 症候性と特発性の違い
・ 部分発作と全般発作の違い
・ 強直間代発作とは

 


 

“けいれん”と”てんかん”の違い

“けいれん”と”てんかん”は似ているようで全く別物です。

“けいれん”は症候を示しており、”てんかん”は疾患です。

わかりにくいですよね笑

まずはそれぞれの定義をまとめてみましょう!

”けいれん”の定義
痙攣(けいれん)とは
・ 筋肉が急激に不随意(自分の意志とは関係なく)に収縮する発作のことをいい、全身または一部の筋肉に起こる。

つまり”けいれん”をざっくり表現すると

 

となります。
ここからわかるのは、”けいれん” ≠ ”神経の異常” ということです。

もう少し詳しく解説をする前に”てんかん”の定義を確認しておきましょう!

”てんかん”の定義
てんかんとは
・ てんかん性発作と引き起こす持続性素因を特徴とする脳の障害である。
・ すなわち、慢性の脳の病気で、大脳の神経細胞が過剰に興奮するために、脳の発作性の症状が反復性に起こる。
・ 発作は突然に起こり、普段とは異なる身体症状や意識、運動および感覚の変化などが生じる。
・ 明らかなけいれんがあればてんかんの可能性は高い。

つまり”てんかん”をざっくり表現すると

 

となります。
ここからわかるのは、”てんかん” = “神経の異常”ということです。

さて、それぞれの定義が出揃ったところで、両方を比較してみましょう!下に図解してまとめてみました!

 

つまり、”てんかん”とは
『大脳に異常があり、繰り返し神経伝達に異常をきたしている状態』と言い換えることができます!

わかりやすく言えば、大脳に傷がついてしまっているなので、神経伝達が上手くいかなくなっているのです。

その結果、けいれんを起こしたり、意識を失ったりと身体に様々な症状がでてきます。

てんかん = 脳に傷がついている”疾患(病気)”

大脳に傷がついてしまっている状態なので、その傷を取り除くことは難しいため、生涯にわたって付き合っていく可能性が高い病気です。

一方で、”けいれん”とは
『外的要因で脳・神経が一時的に興奮して筋肉が収縮している状態』と言い換えることができます!

わかりやすく言えば、”何かの拍子”に神経が過剰に興奮してしまって、その電気信号を拾った筋肉が、自分の意識とは無関係に収縮してしまっているのです。

そのため”何かの拍子” = “原因”を取り除くことで、けいれんを抑えることができます。

けいれん = ”何かが原因”で起こっている”症候(症状)”

原因さえ取り除くことができれば、けいれんを抑えることができますが、原因が取り除けなければ、けいれんも抑えることが難しくなります。

 


 

小児によくみられる”けいれん”

小児によくみられる”けいれん”
・熱性けいれん
・憤怒けいれん
・胃腸炎関連けいれん
・息止め発作
・失神(神経調節性、心原性など)
・心因性
・チック
・急性代謝障害(低血糖、テタニー)
・感染症(髄膜炎、、脳炎)

 

それぞれの特徴等については第三章で解説していきます!

 

けいれん重責とけいれん群発の違い

前提としてこの2つには”明確な定義がありません!
その上で、下記のように分類しています。

けいれん重責
・ 30分以上持続するけいれん、あるいは複数回の発作が断続的に起こり、間欠期にも意識障害を認める状態
・ けいれんが5分以上持続したら重責に移行する可能が高い。

 

けいれん群発
・ 短期間に発作が反復し、各発作の間欠期に意識回復があるもの。
・ 発作が反復する可能性がある状態。

 

つまり、けいれん重責は、”けいれんの持続時間が長い” また “けいれんが止まっている間にも意識障害が残る” 状態を示します。

一方、けいれん群発は、”短いけいれんが反復” して “けいれんが止まっている時には意識は元通り”の状態を示します。

明確な定義がないと中々難しいですね。

 


 

小児によく診られる”てんかん”

小児によく診られる”てんかん”
“特発性”部分発作
・良性ローランドてんかん
・良性後頭葉てんかん

 

”症候性”部分発作
・側頭葉てんかん
・前頭葉てんかん
・頭頂葉てんかん
・後頭葉てんかん

 

”特発性”全般発作
・良性新生児家族性てんかん
・良性新生児てんかん
・乳児良性ミオクロニーてんかん
・若年ミオクロニーてんかん
・覚醒時外発作てんかん

 

”症候性”全般発作
・ウエスト症候群
・レノックス・ガストー症候群
・ミオクロニー失立発作てんかん
・ミオクロニー欠伸てんかん

 

まとめると次の図のようになります!

 

それぞれの特徴等については第四~五章で解説していきます!

この章では、てんかん発作における”症候性”と”特発性”の違い、また”部分発作”と”全般発作”の違いについてをまとめていこうと思います。

“症候性”と”特発性”の違い
症候性てんかん
・ 生まれた時の脳の損傷や先天性代謝異常、先天性奇形が原因で起こる。
・ 乳幼児期に発病する頻度が高い

 

特発性てんかん
・ 原因不明のてんかん。
・ 小児てんかん全体では特発性てんかんが多く、特に発病は生後から3歳までと学童期に起こりやすい。

 

つまり"生まれつき遺伝子に異常があるのか" または "遺伝子異常などの原因がはっきりわからない(謎)"のかということですね。

小児科全体としては原因がはっきりしないことが多いようです。

“部分発作”と”全般発作”の違い

部分発作は、ここからさらに”単純部分発作”と”複雑部分発作”にわかれます。

部分発作
・ 脳の一部が興奮している状態

単純部分発作
・ 意識障害を伴わない
・ 身体の一部に起こる
・ 発作中の行動をすべて覚えている

 

複雑部分発作
・ 意識障害を伴う
・ 発作中のことを覚えていない
・ 倒れるということはなく、ぼーっとしたり、歩きまわったりする

 

次に、全般発作は、電気信号がいきなり脳全体に信号が行き渡るパターンと、部分発作から派生して全般発作に行き渡る”二次性全般発作”にわけることができます。

全般発作
・ 脳の大部分または全体が興奮している状態
・ 多くが意識障害を伴う

 

二次性全般発作
・ 脳の一部から始まった電気的興奮がニューロンの集まった場所を通じて脳前に広がる → 強直間代発作

 

画像元:てんかんinfo

 

強直間代発作

強直間代発作は”強直発作”と”間代発作”が今後に起こっている状態です。

強直(きょうちょく)発作
突然意識を失い、口を固く食いしばり、呼吸が止まり、手足を伸ばした格好で全身を硬くしていきます。 数秒〜数十秒間持続します。 強直したまま激しく倒れ、けがをすることもあります。

 

間代(かんたい)発作
膝などを折り曲げる格好をとり、手足をガクガクと一定のリズムで曲げたり伸ばしたりするけいれんが起こります。 一般には数十秒で終わりますが時に1分以上続くこともあります。

 

画像元:医療法人 水の木会

これは動画などを通して、実際にみてみないとわからないと理解するのが難しいと思います。

てんかん症状を動画で確認できるサイトのリンクを張っておきます!参考にしてください!
てんかんinfo: https://www.tenkan.info/about/epilepsy/about_04.html

 


 

あと、けいれんと てんかんにはそれぞれ熱があるときに起こるものと、熱がないときに起こるもので分けて考えることもできます。

 

てんかんまとめ第一章はこれでおしまいです!

解説が足りない部分はアップデートしていきます!

では、また:)

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