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小児の口腔潰瘍 / 潰瘍・びらん・アフタの違い

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小児の口腔潰瘍 / 潰瘍・びらん・アフタの違い

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小児の口腔潰瘍 / 潰瘍・びらん・アフタの違い

こんにちは!tamakiです:)

今回は小児の口腔潰瘍の原因に付いてまとめていこうと思います。

  • 潰瘍とアフタとびらんの違い
  • 口腔潰瘍の原因

 


 

潰瘍とアフタとびらんの違い

潰瘍とは“皮膚や粘膜面における限局性の組織の欠損“を示します。欠損の深さによって言葉を使い分けます。医学的には欠損部が“粘膜下層に達しているもの=潰瘍“、“粘膜下層に達していないもの=びらん“と定義します。

ざっくりいうと

欠損が深いもの=潰瘍
欠損が浅いもの=びらん

 

また、よく“アフタ“という言葉使うことがあります。昔は“潰瘍を形成する“という意味で使用されていましたが、現在は“舌、口唇、頬粘膜などの口腔粘膜に発生する10mm以下の孤立した痛みのある小潰瘍“を示す言葉になりました。

まとめアフタ=口の中にできる潰瘍
潰瘍 =粘膜の深い(粘膜下層を超える)組織の欠損
びらん=粘膜の浅い(粘膜下層を超えない)組織の欠損

 


 

口腔潰瘍の原因

口腔内に潰瘍ができる原因についてまとめていきます。

口腔内の潰瘍の原因

  • 外傷性潰瘍
  • 感染症
  • 原因不明

 

また潰瘍は、“潰瘍ができた部位“ によって鑑別疾患をある程度は絞ることができます。

歯肉の病変
・歯肉炎
・単純ヘルペスウイルス感染症 舌の病変
・手足口病 唇の病変
・単純ヘルペスウイルス感染症 口蓋の病変
・ヘルパンギーナ

頬粘膜の病変
・口腔びらん性扁平苔癬

口腔内全体の病変
・外傷性潰瘍
・周期性好中球減少症
・PFAPA
・無顆粒球症
・薬物誘発性粘膜潰瘍

口腔以外にも潰瘍ができる疾患
・ベーチェット症候群
・MAGIC症候群
・全身性エリテマトーデス
・グルテン過敏性腸症(セリアック病)
・クローン病
・潰瘍性大腸炎
・HIV感染症
・高免疫グロブリンD症候群
・自己免疫性水疱性疾患
・潰瘍陰門autumn

 

鑑別疾患だけでもかなりの数がありますね。

潰瘍の原因の中に“原因不明“というものがありますが、こちらは自己免疫性の疾患や遺伝的要因が深く関わっていると言われています。はっきりとした原因が掴めない領域なのでここでは触れません。

今回は“外傷性潰瘍“、“感染症“、にざっくりとだけ触れて、さらに口の中にできる特徴的な潰瘍病変について、別の記事にて深掘りしていこうと思います。

 


 

外傷性潰瘍

外傷性潰瘍は子供に最もよく見られる口腔潰瘍です。口の中であればどこにでも発生しうる潰瘍で、文字通り何かしらの“外傷“を負うことで発生します。

外傷性潰瘍の特徴・熱すぎる食べ物や液体を飲むことによる前口蓋の熱傷
・親指、指、おしゃぶりを吸うことによる軟口蓋の機械的外傷
・自傷行為に関連する唇の噛みつきなど
・薬剤による腐食

 

外傷性の潰瘍であれば、原因を取り除くことで通常は2週間ほどで治癒します。自傷行為によって潰瘍ができている場合は、病変を弄ってしまう癖がついている可能性が高いため、病変を弄らないように工夫することが大切です。

 


 

感染症

感染症で小児の潰瘍の原因として多いのは下記の3つです!

感染症の特徴・カンジダ感染症
・単純ヘルペス感染症
・手足口病 / ヘルパンギーナ

 


 

カンジダ感染症

小児では乳幼児に口腔咽頭カンジダ症がよく見られます。抗菌薬、吸入ステロイド、化学療法、放射線療法などの副作用として、また免疫不全の子供に見られることがあります。

口の中に“白いプラーク“が張り付いているのを確認することで診断に至ります。診断に有用な検査としてグラム染色やKOH(真菌鏡検)があります。

治療方法は抗真菌薬を使用されますが、年齢別で治療方針が変わってきます。

詳しくはこちら↓

 


 

単純ヘルペス感染症

単純ヘルペスは、名前のとおりヒトヘルペスウイルス1型(HIV-1)に感染することで起こり、唇と歯肉に潰瘍ができ、容易に出血をきたします。見た目も痛そうですが、見た目以上に本当に痛いです。

口が痛いため、食事や水分摂取がまともにできないため来院時に脱水症になっていることも稀ではありません。

治療薬に抗ウイルス薬がありますが、4日以内(96時間以内)でないと効果を発揮しないため疑ったら、治療を開始するタイミングを見計らう必要があります。

詳しくはこちら↓

 


 

手足口病 / ヘルパンギーナ

手足口病とヘルパンギーナはエンテロウイルスなどのウイルスに感染することで起こります。通常は夏と初秋に発生し、5−7歳未満の子供に多いと言われています。

空気感染はしませんが、唾液や糞便などからヒト-ヒト感染するのが特徴です。“手洗い・うがい“が予防策となるのでしっかり行うことが重要です。

口の中にだけ起こるのがヘルパンギーナ
口の中+手+足(+臀部)に起こるのが手足口病

治療は支持療法が中心となり、痛み止めなどを使用します。

詳しくはこちら↓

 


 

以上です。今回は口腔内の潰瘍の原因についてまとめてみました。

原因として“感染症“について別記事で深掘りしていこうと思います。

では、また:)

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